皆さん、こんにちは!しんと先生です。
私は、生姜たっぷりの美味しい豚汁を作って食べたので、心も体もポカポカです (北海道はまだまだ長袖です・・・)
さて今日は、
「やる気を失った子が、どうやって立ち上がるのか」
というテーマでお話しします。
これは、学校の先生をしていた時も、塾で教えていた時も、そして今オンライン家庭教師をしていても、ずっと考えてきたことです。
勉強にやる気がない子を見ると、つい言いたくなるじゃないですか。
「そろそろ本気出しなさい」
「やればできるでしょ」
「このままだとまずいよ」
でもですね、、こういう言葉は刺さらないなと感じています。
というより、しんどくなっている子ほど、そういう正論をぶつけられると、余計に心が閉じます。
なので今回は、
・そもそも、なんでやる気を失うのか
・どうしたら勉強に前向きになれるのか
・親や周りの大人はどう関わればいいのか
このあたりを、できるだけわかりやすく整理します。
この記事の結論「小さく結果を出して、上昇サイクルに乗ること」
やる気がない子を責めないでください。
やる気って、気合いでひねり出すものじゃないんですよね。
小さな成功体験を積んで、「あ、自分でもできるかも」と思えた時に、少しずつ戻ってくるものです。
だから大事なのは、
小さく結果を出して、上昇サイクルに乗ること
もし今、
「この子、全然やる気がないな」
「勉強に前向きじゃないのは、本人の性格の問題では?」
と思っているなら、少しだけ立ち止まって読んでみてください。
見え方が変わると思います。
やる気がないのは、その子のせいではない
まず最初に、一番伝えたいことがあります。
それは、人間は本来、成長したがる生き物だということです。
ちょっと赤ちゃんを思い浮かべてみてください。
最初は何もできないですよね。
でも、首が座って、寝返りして、はいはいして、つかまり立ちして、歩けるようになる。
言葉だって、細かく授業を受けたわけでもないのに、少しずつ覚えていきます。
もちろん、周りの大人の関わりはあります。
でも、学校の勉強みたいに「今日はこれを覚えます」みたいな感じで教え込んでいるわけじゃない。
それでも、人って勝手に育っていくんですよ。
つまり、人間の中にはもともと
伸びたい
できるようになりたい
という力があるんです。
だから私は、勉強にやる気がない子を見るたびに、
「この子は、もともとやる気がない人間なんじゃない。どこかでやる気を置いてきてしまったんだろうな」
と思うようになりました。
やる気を失う子には、共通パターンがある
じゃあ、なんで本来は伸びようとするはずの子が、勉強に後ろ向きになるのか。
ここには、だいたい共通パターンがあります。
一つは、できなくて悔しい思いをした時に、乗り越え方がわからなかったこと。
もう一つは、失敗した時に怒られたり、比べられたりして、自信を失ってしまったこと。
例えば、
テストで悪い点を取って怒られる。
授業についていけなくて、「自分は頭が悪い」と思い込む。
兄弟や友達と比べられて、「どうせ自分なんて」と感じる。
こういうことが積み重なると、
「自分はできない人間なんだ」
「やっても無駄だ」
「勉強なんて嫌いだ」
というレッテルを、自分で自分に貼るようになります。
これはかなり、しんどいです。
実際、学校で見てきた子の中にも、
「俺はバカだから」
が口癖みたいになっている子がいました。
授業を受ける前から、自分で自分に負けてしまっている状態です。
勉強内容の前に、心が折れてるんですよね・・・
気合い・根性・正論では、人は動けない
ここで、やってはいけない関わり方があります。
それが、正論で押すことです。
「そろそろ本気出しなさい」
「やればできる」
「みんな頑張ってるよ」
こういう言葉、言いたくなる気持ちはすごくわかります。
でも、本人もだいたいわかってるんですよ。
このままじゃまずいこと。
勉強しなきゃいけないこと。
高校に行かなきゃいけないこと。
でも、わかってるのにできないから困ってるんです。
昔、ある子に
「勉強しないと高校に行けないよ。そこはどう思ってるの?」
と聞いたら、
「そんなことくらい、わかってるんだよ」
と返されたことがあります。
その時に、「ああそうだよな、ごめん」と思いました。
問題は、知らないことじゃないんですよ。
わかってるのに動けないこと。
ここに苦しさがある。
だから、そこにさらに正論を重ねると、
「うるさい」
「ほっといて」
「もう話しかけないで」
になりやすいです。
気合いと根性で動かそうとしても、だいたいうまくいきません。
やる気は、行動した後に出てくる
よくあるのが、
「やる気が出たら勉強する」
という考え方です。
でも、これは順番が逆なんですよね。
やる気って、待っててもそんなに出ません。
人間って、何か行動して、少し前に進んで、
「あ、できた」
と思えた時に、ようやく次のやる気が出てきます。
大事なのは、
やる気があるから動けるんじゃない。動いた結果として、やる気が出る。
だから、やる気がない子に必要なのは、
「やる気を出せ」ではなく、
動ける形まで小さくすることなんです。
小さな成功が、上昇サイクルを作る
この話、ゲームで考えるとすごくわかりやすいですよ。
例えばポケモンって、最初から絶妙な設計なんですよね。
最初のライバル戦も、よほど変なことをしなければ勝てる。
最初にタダでもらったモンスターボールを投げればポケモンも捕まえられる。
ジムで負けても、レベルを上げればまた挑戦できる。
つまり、多少つまずいても、心が折れないように作られてるんです。
だから、子どもでも大人でも最後まで進める人が多い。
これって、
小さな「できた」
が積み重なるからなんですよ。
できた。
ちょっと嬉しい。
もう一回やる。
またできる。
この流れに入ると、人って前向きになります。
勉強も同じです。
最初から大きな成功なんていらないです。
できるところまで戻るのが、実は一番早い
ここで大事になるのが、基礎に戻ることです。
例えば数学で、方程式ができない子がいたとします。
でも実際には、方程式が悪いんじゃなくて、
掛け算でつまずいている
割り算であやしい
分数や小数があやしい
みたいなことが普通にあります。
その時に、今の単元だけ何とかしようとしても、かなり苦しいです。
だから、できるところまで戻るんです。
最悪、1たす1まで戻ってもいい。
1たす1がわかる。
じゃあ次は足し算。
引き算。
掛け算。
割り算。
こうやって、もう一回積み直す。
これを嫌がる人は多いです。
「今さらそんな前に戻るの?」
って思うから。
でも、家づくりで考えるとわかりやすいです。
基礎がスカスカなのに、1階を建てて、2階を建てて、3階まで乗せたらどうなるか。
どこかで崩れますよね。
勉強も同じです。
今が苦しい時ほど、
今だけ何とかしようとするより、前に戻って土台を作り直した方がコスパがいい。
ここはかなり大事です。
社会に置き換えると、都道府県、時代の分け方、などに該当します (※何から復習すればいいの?という内容も別記事で公開しますね)
一番しんどいのは、最初の一歩
ただ、ここで現実があります。
「基礎に戻ればいいのはわかった。でも、その勉強を始める気にならない」
これが本音だと思います。本当にそうです。私もそう思います。
ここで、よく自転車の話をします。
自転車って、こぎ始めが一番重いじゃないですか。
でも、一回進み始めるとスイスイいく。
勉強も同じです。
一番しんどいのは、机に向かうまで。
問題を開くまで。
最初の1問をやるまで。
そこを越えると、少し楽になることがある。
だから、最初の一歩が重すぎる子に対しては、
「自分で何とかしなさい」
ではなく、周りが手を差し伸べた方がいいんです。
自転車で言えば、
自転車にのせる
こぎ出しで後ろから押す
電動アシストをつける
みたいな感じですね。
最初は、外部の力を借りてもいい
ここで言う外部の力というのは、塾でも、家庭教師でも、学校の先生でも、親でもいいです。
大事なのは、
その子のレベルに合わせて、ちゃんと昔までさかのぼってくれる人かどうか。
ここです。
勉強に後ろ向きな子が、いきなり一人で勉強好きになるのは、正直かなり難しいです。
最初は、支えが必要なことが多い。
だから、もし家庭に余裕があるなら、個別で見てくれる塾や家庭教師を頼るのも十分ありだと思います。
もちろん、親御さんだけで支えられるならそれでもいいです。
でも、全部を家庭だけで抱え込む必要はありません。
最終的に自分で走れるようになればいいのであって、
最初から全部一人でやる必要はないんですよね。
実際に変わった子の話
なんで私がこんなふうに思うのかというと、実際に変わった子を見てきたからです。
一番最初のオンライン家庭教師の生徒さんは、最初、学校に通えていませんでした。
社会の評定もついていない。
社会も好きじゃない。
学校も好きじゃない。
かなりしんどい状態でした。
お母さんが何とかしたいと思って、私のところに来てくれたんです。
でも、最初から「さあ勉強しよう」とはならなかったです。
むしろ最初は、世間話みたいなところから始めました。
そこから少しずつ、
社会ってこういう見方をすると面白いよ
こう考えるとわかりやすいよ
という話をしていくうちに、だんだん勉強が前向きになっていったんです。
そして気づいたら、自分で勉強できるようになっていました。
最近はむしろ、自分で勉強できるから、私の授業に来ないくらいです笑
でも、先生としてはそれが一番嬉しいです。
ずっと頼られることよりも、
「もう自分でやれます」
と手を離れていく方が、ずっと嬉しい。
最初は外部の力を借りて、そこから自分で走れるようになれます。
私はそれを見てきました。
親がやるべきは、心を折らないこと
最後に、親の関わり方についてです。
私は子育てをしたことがないので、偉そうに子育て論を語るつもりはありません。(そもそも語れないです)
ただ、学校の先生や塾の先生として、子どもたちから話を聞いていて、
「ああ、これはしんどいな」
と思ったことがあります。
それが、頑張っても認められないことです。
例えば、前より点数が上がったのに怒られた子がいました。
一般的に見れば、まだ低い点数かもしれません。
でも、その子にとっては前進だったんです。
そこを
「こんな点じゃダメ」
「もっと取れたでしょ」
とやられると、やっぱりきつい。
もちろん親としては、もっと伸びてほしい。
私だってそう思います。
でも、ここで大事なのは、
甘やかすことではなく、心を折らないことです。
今の状態を否定しすぎない。
頑張った事実を潰さない。
そして、本人がどうしたいのかを聞く。
もし本人が「変わりたい」「頑張りたい」と思っているなら、そのための環境を作ってあげる。
子どもが自分で走るようになること。
やっぱりそこが一番大事なんじゃないかなと思っています。
まとめ|やる気は「責めること」ではなく「できた」で戻る
今日は、やる気を失った子がどう立ち上がるか、という話をしてきました。
大事なことをもう一度まとめます。
やる気がないのは、その子の性格のせいではありません。
多くの場合は、
できない経験
怒られた経験
比べられた経験
自分はダメだと思い込んだ経験
そういうものが積み重なって、やる気をどこかに置いてきてしまっているだけです。
だから必要なのは、気合いでも根性でもありません。
小さくできたを積むこと。
できるところまで戻ること。
最初の一歩を軽くすること。
必要なら、人の手を借りること。
そして周りの大人が、心を折らないこと。
これができると、人は少しずつ前に進めるようになります。
もし今、目の前にやる気を失っている子がいるなら、まずは大きく変えようとしなくて大丈夫です。
今日からできることは一つです。
その子が「これならできるかも」と思えるくらい、小さな一歩まで分けてあげてください。
1問でもいい。
5分でもいい。
昔の単元に戻ってもいい。
そこから上昇サイクルは少しずつ始まりますよ!
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